原状回復工事とは、賃貸物件を入居前の状態に近づけ、次の募集が可能な状態に戻す工事です。退去のたびに発注する賃貸管理会社の担当者や物件オーナーにとって、「どんな工事を、どの順で、いくらで、どれくらいの期間で、誰に頼むか」は空室損失とコストを左右する重要テーマです。
本記事では、原状回復工事の工事内容(項目別)・工事区分A/B/C・費用相場(坪単価+部位別単価)・工事の流れ・期間・業者の選び方・トラブル回避策までを、施工実績10,000件超の現場目線で解説します。賃貸住宅とオフィス/店舗の違い、東京エリアの事情にも触れます。
📑 目次
📋 この記事でわかること
- 原状回復工事に含まれる工事項目と、賃貸住宅・オフィス・店舗での違い
- 工事区分A・B・Cの意味(※経年劣化の負担割合とは別物)
- 坪単価と部位別単価の両方から見た費用相場と、見積書のチェックポイント
- 契約書確認から引渡しまでの工事の流れ・規模別の工事期間
- 費用を抑える方法と、失敗しない業者選びのポイント
- よくあるトラブルの回避策と、東京エリアの原状回復工事事情
原状回復工事とは?工事に含まれる範囲
原状回復工事とは、賃貸物件を入居前の状態に近づけ、次の募集が可能な状態に戻す工事のことです。退去者の使用によって生じた汚れ・破損を補修し、クロスや床の張替え、ハウスクリーニング、設備交換などを行います。賃貸住宅・オフィス・店舗のいずれでも発生する、賃貸経営に欠かせない工程です。
ここで押さえておきたいのが、原状回復は「新築同様に戻すこと」ではないという点です。国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、経年変化や通常の使用で生じる損耗(通常損耗)は貸主負担とされ、原状回復に含めないのが原則とされています。工事として実際に手を動かす範囲と、費用を誰が負担するかは分けて考える必要があります。
「原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」
出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」
📌 「原状回復とは何か」をもっと詳しく知りたい方へ
本記事は「工事の中身・費用・流れ」に焦点を当てています。原状回復という言葉の定義や民法改正の経緯、現状回復・原状復帰との違いなど概念面の詳細は、原状回復とは?意味・法的背景の解説記事で深掘りしています。あわせてご覧ください。
なお「現状回復」「原状復帰」「原状復旧」といった表記も使われますが、賃貸実務で正式なのは「原状回復」です。言葉の使い分けについても上記の解説記事で整理しています。本記事ではこれ以降、工事の実務に絞って解説していきます。
原状回復工事の工事内容【項目別】
原状回復工事は、ひとつの作業ではなく内装・クリーニング・設備・解体撤去といった複数の工種の集合体です。退去後の部屋の状態に応じて、必要な項目だけを組み合わせて発注します。まずは代表的な工事項目を、賃貸住宅でよく発生する順に見ていきましょう。
内装(クロス・床・塗装)の工事
居住用賃貸の原状回復で最も発生頻度が高いのがクロス(壁紙)の張替えです。タバコのヤニ汚れや手垢、画鋲を超える下地ボードへの損傷などが対象になります。床材はクッションフロア(CF=塩ビ系のシート床材)の貼替え、フローリングの剥離洗浄や補修、フロアタイルの貼替えが中心です。
- クロス(壁紙)張替え:量産品・1000番台(中級グレード)など品番で単価が変わる
- クッションフロア(CF)貼替え:水回り・居室の床に多用。1室単位で発注
- フローリング:剥離洗浄(ワックス再施工)か、傷の部分補修(リペア)か、全面張替えかで費用が大きく異なる
- 塗装工事:建具・木部・鉄部の再塗装。オフィス・店舗では壁面塗装も発生
床や壁は面積・グレードで費用が積み上がるため、見積もりでは「数量×単価」が明示されているかが重要です。クロスやフローリングの具体的な費用感は、クッションフロアの張替え・退去費用の記事や、後述の費用相場セクションで確認できます。
ハウスクリーニング・設備交換
ハウスクリーニングは、ほぼすべての退去で発生する基本工事です。室内全体の清掃に加え、エアコン内部洗浄、浴室・トイレの特別洗浄、レンジフードや換気扇の清掃などが含まれます。設備交換は、エアコン・ウォシュレット(温水洗浄便座)・IHヒーター・水栓金具など、経年や故障に応じて発生します。
⚠️ 設備交換は「負担区分」の判断が分かれやすい
エアコンや給湯器などの設備は、経年劣化による故障なら貸主負担、入居者の不適切な使用による破損なら借主負担と、判断が分かれます。工事項目として発注する前に、誰の負担かを切り分けておくとトラブルを防げます。負担区分の詳細は賃貸の原状回復で借主が負担する範囲の記事で解説しています。
解体・撤去・産業廃棄物処理
オフィスや店舗、または造作を伴った賃貸では、間仕切りや什器の解体・撤去、残置物の処分が発生します。撤去で出た廃材は産業廃棄物として、許可業者によるマニフェスト(産廃管理票)に基づく適正処理が必要です。居住用賃貸でも、入居者が残した家具・家電などの残置物処理が発生することがあります。
解体・撤去・産廃処理は数量が読みにくく、追加費用が発生しやすい工種です。発注前の現地調査で範囲を確定させ、概算ではなく数量ベースで見積もることが、後のトラブル回避につながります。
賃貸住宅とオフィス・店舗の違い
同じ「原状回復工事」でも、居住用賃貸とオフィス・店舗では工事内容も費用の考え方も大きく異なります。居住用は内装・クリーニング・設備が中心で、費用は部位別・間取り別で積み上げます。一方オフィス・店舗は、入居時に行った内装造作(間仕切り・天井・電気配線・什器)の撤去がメインで、費用は坪単価で見るのが一般的です。
| 比較項目 | 居住用賃貸 | オフィス・店舗 |
|---|---|---|
| 主な工事 | クロス・床・クリーニング・設備交換 | 造作解体・撤去・天井/壁/床の復旧・産廃 |
| 費用の見方 | 部位別・間取り別 | 坪単価 |
| 工期 | 数日〜2週間程度 | 2週間〜2ヶ月程度 |
| 負担の考え方 | 経年劣化・通常損耗は貸主負担が原則 | 契約により借主が全面負担が一般的 |
| 区分の概念 | 貸主/借主の負担区分 | 工事区分A・B・C |
この違いを踏まえずに「坪単価いくら?」だけで判断すると、居住用賃貸では実態と合いません。本記事では両方の見方を後述しますが、まずは自社の物件がどちらの考え方に当てはまるかを整理しておくことが大切です。
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原状回復工事の工事区分A・B・C【比較表】
オフィスや店舗(テナント)の原状回復工事では、工事区分A・B・Cという分け方が使われます。これは「誰が業者を手配し、誰が工事費を負担するか」を示す区分で、賃貸借契約書に定められています。発注前に区分を理解していないと、本来オーナー側が手配すべき工事を借主が抱えてしまうことがあります。
A工事|貸主が手配・負担
建物本体・共用部
外壁・屋上・エレベーター・共用設備など。オーナーが業者を選定し費用も負担する。
B工事|借主負担・貸主が業者指定
建物に影響する専有部
空調・防災・電気・給排水など。費用は借主が払うが、貸主指定の業者が施工する。
C工事|借主が手配・負担
室内の内装・什器
内装・間仕切り・LAN配線など。借主が業者を選び費用も負担する。
| 区分 | 費用負担 | 業者の手配 | 対象範囲の例 |
|---|---|---|---|
| A工事 | 貸主(オーナー) | 貸主 | 外壁・屋上・共用部・建物基本設備 |
| B工事 | 借主(テナント) | 貸主が指定 | 空調・防災・電気・給排水の一部 |
| C工事 | 借主(テナント) | 借主が選定 | 内装・間仕切り・什器・LAN配線 |
⚠️ 混同注意:「工事区分A・B・C」と「経年劣化の負担割合」は別物です
工事区分A・B・Cは「誰が払い・誰が施工するか」というオフィス/テナント工事の区分です。一方、居住用賃貸でよく問題になる経年劣化・通常損耗による借主/貸主の負担割合(残存価値・耐用年数による按分計算)は、法務・費用負担の話で別概念です。両者を混同しないよう注意してください。負担割合の計算は原状回復の負担割合早見表で詳しく解説しています。
なお居住用賃貸では、この工事区分A・B・Cはほとんど使われません。代わりに経年劣化・通常損耗は貸主、故意・過失は借主という負担区分で考えます。自社物件がオフィス・店舗なのか居住用なのかで、参照すべき区分が変わる点を押さえておきましょう。
原状回復工事の費用相場【坪単価+部位別単価】
原状回復工事の費用は、オフィス・店舗は「坪単価」、居住用賃貸は「部位別・間取り別」で見るのが実務の基本です。ここでは両方の相場を提示します。いずれも一般的な目安であり、物件の状態・グレード・地域によって変動する点はご了承ください。
坪単価の相場(オフィス・店舗)
オフィス・店舗の原状回復工事は、規模やビルのグレードが上がるほど坪単価も上がる傾向があります。一般的な相場の目安は次のとおりです。
| 規模・グレード | 坪単価の目安 |
|---|---|
| 小規模(〜50坪・中小ビル) | 2〜5万円/坪〜 |
| 中規模(50〜100坪) | 3〜6万円/坪〜 |
| 大規模(100坪超・グレードA) | 5〜10万円/坪〜 |
たとえば30坪のオフィスなら、坪単価3万円で約90万円〜が一つの目安になります。ただし大型ビルではグレードの高い指定業者が前提となるため坪単価が上振れしやすく、解約予告期間内に工事を終える必要がある点にも注意が必要です。
部位別・間取り別の費用目安(賃貸住宅)
居住用賃貸では坪単価では実態が掴めません。部位別の単価を積み上げて算出します。代表的な施工項目の目安単価は次のとおりです(弊社の施工目安単価に基づく一例)。
| 施工項目 | 単位 | 目安単価 |
|---|---|---|
| クロス張替え(量産品) | ㎡ | 1,000円〜 |
| クロス張替え(1000番台) | ㎡ | 1,300円〜 |
| クッションフロア(CF)貼替え | 式 | 15,000円〜 |
| フローリング剥離洗浄 | ㎡ | 700円〜 |
| フロアタイル貼替え | ㎡ | 4,800円〜 |
| 畳表替え | 式 | 5,000円〜 |
| ハウスクリーニング(〜25㎡・1K) | 式 | 21,000円〜 |
| エアコン内部洗浄(標準機) | 台 | 6,000円〜 |
| ウォシュレット交換 | 式 | 35,000円〜 |
| 網戸張替え | 式 | 16,500円〜 |
これらを間取り単位でまとめると、標準的な損耗(設備損傷なし)の場合の費用総額の目安は次のようになります。
| 間取り | 専有面積の目安 | 費用総額の目安 |
|---|---|---|
| 1K・1R | 20〜30㎡ | 7〜10万円〜 |
| 1DK・1LDK | 30〜50㎡ | 10〜15万円〜 |
| 2LDK | 50〜70㎡ | 15〜23万円〜 |
| 3LDK | 70〜90㎡ | 22〜34万円〜 |
部位別の詳しい単価や、クロス・床・設備ごとの一覧は原状回復工事の施工目安単価表にまとめています。また間取り別の費用相場をさらに詳しく確認したい場合は原状回復費用の相場一覧もあわせてご覧ください。
費用が変動する要因と見積書の見方
同じ間取りでも費用が大きくぶれるのは、次のような要因があるためです。
- 損耗の程度:喫煙によるヤニ汚れやペット臭は、全室クロス張替えにつながり高額化する
- グレード・品番:量産品か1000番台かで床・壁の単価が変わる
- 設備の故障有無:エアコン・給湯器などの交換が入ると一気に金額が上がる
- 立地・搬入条件:エレベーターなし・繁忙期は人工(にんく)単価が上がりやすい
💡 見積書は「一式」を避け、数量×単価で確認する
見積書が「内装工事 一式 ○○円」とだけ書かれている場合は要注意です。クロスは「○㎡×単価」、クリーニングは「○㎡×単価」のように、項目別・数量単価で内訳が明示されている見積書であれば、過剰請求を見抜きやすくなります。相見積もりを取る際も、項目を揃えて比較することがポイントです。
原状回復工事の流れ【7ステップ】
原状回復工事は、契約書の確認から引渡しまで7つのステップで進みます。どの工程を省いても後でトラブルになりやすいため、順を追って押さえておきましょう。
賃貸借契約書・特約の確認
原状回復の範囲・特約・解約予告期間を確認。負担区分の前提を固める。
管理会社・オーナーとの協議
どこまでを工事範囲とするか、貸主負担分・借主負担分を切り分ける。
現地調査(立会い)
損耗箇所を写真・記録で確定。退去立会と兼ねると指摘漏れを防げる。
相見積もり(最低3社)
項目を揃えて複数社から見積取得。数量単価で比較する。
発注・着工
工事範囲・工期・金額を合意して発注。工程表を共有する。
完了報告・立会い最終確認
仕上がりを現地で確認。手直しが必要な箇所を洗い出す。
引渡し・次の募集へ
クリーニング完了後に引渡し。速やかに入居募集を再開する。
特に重要なのがステップ3の現地調査(立会い)です。退去立会と原状回復の調査が別々だと、立会時に見落とした損耗が後から「追加費用」として発生しがちです。立会と施工の情報を一元化できる体制だと、この指摘漏れを防げます。退去立会の進め方は退去立会代行サービスの解説記事で詳しく紹介しています。
原状回復工事の期間はどれくらい?
原状回復工事の期間は、居住用賃貸で数日〜2週間、オフィス・店舗で2週間〜2ヶ月が目安です。空室期間=家賃損失に直結するため、退去日・解約予告から逆算してスケジュールを組むことが重要です。
| 規模 | 工事期間の目安 |
|---|---|
| 1K・1R(クリーニング中心) | 2〜4日〜 |
| 1LDK〜2LDK(内装+設備) | 5日〜2週間 |
| オフィス・店舗 小規模(〜50坪) | 2週間〜1ヶ月 |
| オフィス・店舗 大規模(100坪超) | 1〜2ヶ月 |
⚠️ 繁忙期は工期が延びやすい
引越しが集中する1〜3月・9〜12月は、職人の確保が難しく工期が延びやすい時期です。この期間に退去が重なる物件は、早めの業者手配と工程調整が空室期間短縮のカギになります。オフィスでは解約予告(6ヶ月前など)から逆算し、余裕を持った発注が必要です。
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原状回復工事の費用を抑える方法
原状回復工事の費用は、発注の仕方次第で抑えられます。品質を落とさずにコストを最適化する4つの方法を紹介します。
- 1 相見積もりを最低3社から取る 項目を揃えて比較すると、過剰な「一式」計上や相場外の単価を見抜けます。価格だけでなく数量根拠も確認しましょう。
- 2 工事範囲を明確化する 貸主負担・借主負担の切り分けを事前に確定すれば、不要な工事の発注を防げます。ガイドラインに沿った範囲設定が前提です。
- 3 居抜き・現状有姿での退去を検討する(オフィス・店舗) 次のテナントが造作を活かせる場合、解体・撤去費を圧縮できます。貸主との合意が必要です。
- 4 立会と施工を一元化する 立会時の指摘がそのまま施工に反映される体制なら、追加費用や手戻りが減ります。分散発注の引き継ぎロスを避けられます。
特に効果が大きいのが「相見積もり」と「工事範囲の明確化」の2つです。逆に、毎回同じ業者へ言い値で発注している場合は、単価の妥当性を一度棚卸しするだけで費用が下がるケースが少なくありません。
失敗しない原状回復工事業者の選び方
業者選びは、原状回復工事の品質とコストを左右する最重要ポイントです。賃貸管理会社・オーナーが押さえるべき3つの視点を整理します。
視点①
実績・専門性
賃貸原状回復の施工実績が豊富か。居住用・オフィスなど自社物件の種別に対応できるか。
視点②
見積もりの明確さ
項目別・数量単価で内訳が出るか。「一式」が多い見積書は後の追加請求リスクが高い。
視点③
対応の速さ・コミュニケーション
退去から着工までのスピード、報告の丁寧さ。空室期間短縮に直結する。
なかでも見落とされがちなのが「賃貸原状回復の専門性」です。新築・リフォーム中心の業者と、退去〜原状回復〜再募集の業務フローを熟知した業者では、コスト感覚もスピードも異なります。退去立会から施工まで一貫して任せられる原状回復工事の専門業者であれば、立会時の指摘がそのまま施工に反映され、追加費用や認識のズレを抑えられます。
協力会社の質にはばらつきがあり、立会と施工が別業者だと指摘漏れがそのまま追加費用になりがちです。業者選定の具体的なチェックリストは原状回復工事の業者の選び方で詳しく解説しています。
よくある原状回復工事のトラブルと回避策
原状回復工事では、認識のズレが原因のトラブルが繰り返し発生します。代表的な3つのトラブルと、その回避策を押さえておきましょう。
トラブル① 工事範囲の解釈違い
「通常損耗まで借主負担にされた」など、どこまでが原状回復かで揉めるケース。ガイドラインの線引きを共有していないことが原因です。
→ 回避策:契約書・特約とガイドラインを根拠に、着工前に範囲を書面で合意する。
トラブル② 想定外の追加費用請求
着工後に「下地も傷んでいた」と追加費用が発生。現地調査が甘く、数量が概算だった場合に起こりがちです。
→ 回避策:現地調査で写真・記録を残し、数量単価ベースの見積書にしておく。
トラブル③ 工期の遅延
繁忙期や職人不足で工事が長引き、空室期間が延びて家賃損失が膨らむケース。
→ 回避策:退去日から逆算して早期に発注し、工程表で進捗を管理する。
いずれのトラブルも、共通する回避策は「記録を残す」「書面で協議する」の2点です。特に退去立会時の写真・チェックシートは、入居者からの「この費用はおかしい」というクレームを未然に防ぐ根拠になります。立会のトラブル事例は退去立会トラブル10選でも具体的に紹介しています。
東京エリアの原状回復工事
東京の原状回復工事は、物件数の多さと業者の多さから、かえって選定が難しいエリアです。江東区をはじめ23区内は退去の回転も速く、空室期間を最小化するスピード対応が求められます。一方で、繁忙期は職人確保の競争が激しく工期が読みにくいという特性もあります。
- 23区内は退去の回転が速く、即日〜短納期の対応力が重要
- 業者数が多いぶん、賃貸原状回復の専門性で見極める必要がある
- 繁忙期(1〜3月・9〜12月)は早期発注で工期遅延を回避
東京エリアの費用相場や区ごとの事情、業者選びの具体的なポイントは東京の原状回復工事の解説記事で詳しくまとめています。エリア特有の繁忙期対策や、ワンストップ外注のコスト比較もあわせて確認できます。
【管理会社・オーナー向け】ワンストップ委託のメリット
退去立会・見積・原状回復工事・ハウスクリーニングを別々の業者に分散発注すると、業者間の引き継ぎロスや二重見積の手間が生じ、追加費用や工期遅延の温床になります。これを一元化するのがワンストップ委託です。
10,000件超
原状回復の施工実績
即日対応
最短の着手スピード
2担当制
立会×施工で責任明確
3日以内
手直し保証
- 立会業者と施工業者の間で指摘漏れ・引き継ぎロス
- 二重見積・複数窓口で管理担当の手間が増える
- 責任の所在が曖昧で、手直し対応が遅れがち
- 立会の指摘がそのまま施工に反映され追加費用を抑制
- 窓口が一本化され、見積〜発注の業務時間を削減
- 立会担当×施工担当の2担当制で品質が安定
退去立会から原状回復、空室対策までを退去立会から原状回復まで一括対応できる体制に切り替えることで、管理担当者の業務負荷とクレーム対応を同時に減らせます。ワンストップ対応と分業発注の違いは原状回復ワンストップの解説記事でも比較しています。
原状回復工事のよくある質問(FAQ)
居住用賃貸は1Kで7〜10万円〜が目安です。オフィス・店舗は坪単価2〜10万円/坪〜が相場で、規模やビルグレードで変動します。居住用は部位別単価の積み上げ、オフィスは坪単価で見るのが基本です。
誰が費用を払い、誰が業者を手配するかの区分です。A工事は貸主負担・貸主手配、B工事は借主負担・貸主指定業者、C工事は借主負担・借主手配です。主にオフィス・店舗の工事で使われ、居住用賃貸の負担割合とは別の概念です。
居住用賃貸で数日〜2週間が目安です。1K・1Rのクリーニング中心なら2〜4日、内装・設備が入る1LDK〜2LDKで5日〜2週間。オフィス・店舗は2週間〜2ヶ月かかります。繁忙期は工期が延びやすいため早めの発注が重要です。
実績・見積もりの明確さ・対応の速さで選びます。賃貸原状回復の施工実績が豊富で、項目別・数量単価で見積を出し、退去から着工までのスピードが速い業者が安心です。立会と施工を一元化できる体制だと追加費用を抑えやすくなります。
賃貸住宅は部位別、オフィスは坪単価で考えます。居住用は内装・クリーニング・設備交換が中心で部位別単価を積み上げます。オフィス・店舗は入居時の造作撤去がメインで坪単価で算出し、工事区分A・B・Cに沿って発注します。
故意・過失は借主、経年劣化・通常損耗は貸主が原則です。国交省ガイドラインに基づき、入居者の使用を超える損耗は借主、自然な劣化は貸主が負担します。経過年数による負担割合の計算など詳細は、賃貸の原状回復で借主が負担する範囲の記事をご覧ください。
費用負担の線引きや経過年数による割合の計算は、経年劣化とは何かの解説記事もあわせて確認すると理解が深まります。
まとめ
原状回復工事は、工事内容・区分・費用・流れ・期間・業者選びを体系的に押さえることで、コストと空室期間の両方を最適化できます。本記事の要点を振り返ります。
- 原状回復工事は内装・クリーニング・設備・解体撤去の集合体。賃貸住宅とオフィスで内容も費用の見方も異なる
- 工事区分A・B・Cは「誰が払い・誰が施工するか」の区分。経年劣化の負担割合とは別物
- 費用は坪単価(オフィス)と部位別・間取り別(賃貸住宅)の両面で確認し、見積は数量単価で精査する
- 流れは契約書確認から引渡しまで7ステップ。現地調査(立会い)の精度が追加費用を左右する
- 業者選びは実績・見積の明確さ・対応の速さで判断し、立会と施工の一元化でトラブルを防ぐ
退去のたびに発生する原状回復工事は、業務フローを整えるほど負担が軽くなります。立会記録から見積根拠の提示までを標準化すれば、入居者とのトラブルも減らせます。空室期間の短縮とクレーム削減を両立させたい管理会社・オーナーの方は、ワンストップ体制の活用を検討してみてください。
🏢 東京・神奈川・埼玉・千葉の原状回復工事・退去立会代行は
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退去立会代行から原状回復工事・ハウスクリーニングまで、すべてワンストップで対応。
賃貸管理会社・不動産オーナー様からの業務委託多数。
施工実績10,000件超・最短即日対応・3日以内の手直し保証・2担当制で品質安定。
参考文献・出典
- 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」
- 国土交通省「賃貸住宅標準契約書」
- e-Gov法令検索「民法(第621条 賃借人の原状回復義務)」
- 国民生活センター(敷金・原状回復に関する相談事例)
- 東京都「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン(東京ルール)」
※本記事の費用・期間は一般的な目安であり、物件の状態・グレード・地域・時期により変動します。掲載の単価は弊社の施工目安単価に基づく一例です。法令・ガイドラインは記事公開時点の情報を参照しています。最終更新:2026年6月

